どうも!親方です。

 台風15号が過ぎ去ってから約2週間。
 被害の全貌がわかるまで数日を要するほどの災害でした。

 当初、マスコミも被災地へ入ることができないことから、停電以外の情報がなかなか入ってきませんでしたが、徐々に停電も解消し現地情報が刻々と入ってきました。
 援助物資も日本全国より集まり、災害派遣される自衛隊員の数も大幅増員されました。

 しかし、圧倒的に足りないのが、屋根にブルーシートを張れる職人の数。

 親方は、屋根職人ではないですが、普段外壁塗装の現場管理で、ちょくちょく屋根に登る機会があるので、仕事を整理し(親方のところも災害復旧の仕事がいくつも入っています)、一番近くの被災エリアの佐倉市へボランティアへと行ってまいりました。

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ボランテイアをするには

 今回は、佐倉市ということで佐倉市役所にある社会福祉協議会へ行ってまいりました。
各自治体とも、社会福祉協議会がボランティアの窓口となっているようです。

佐倉市役所
佐倉市にも災害派遣された自衛隊の車両が見受けられます。
佐倉市社会福祉協議会

 事前に、社会福祉協議会の方に連絡を取っていたので、まずはご担当者にご挨拶。

災害ボランティア登録申請書

 まずは、災害ボランティアの登録をします。必要事項を記入し、あとは緊急連絡先ですね。特に屋根に登ることになるのでいざという時にすぐ連絡取れる身内を(親方は妻の連絡先を書きました)
 あとは、350円でボランティア保険というものに、任意で入ることになるのですが、親方は自身の会社の保険がボランティアの際に何かあった場合も保障されるのではいりませんでした。

打ち合わせ

この日集まったボランティア

 この日集まったボランティアは、親方と千葉土建から派遣された4名(うち3名は高齢の方)屋根に登れるのが1名。
ということは、屋根上作業は2名で行うことに。
 この日回るお宅は、事前に社会福祉協議会の方がある程度事前調査をしてくれていたので、それをヒアリング。回る順番などを打ち合わせ。

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ブルーシート張り1軒目

 一軒目は、築40年以上は経っている様子で、到着後下からでも確認できるのは、軒板が欠損しているところが多いいという印象。
 これは、台風以前からの感じ。普段からメンテナンスがなされていないため、軒が欠落し、そこから風が吹き込んで入って瓦を飛ばしたと推測。東側1階の部分が一番被害を受けている。道路まで、瓦が飛び散っていたとのこと。

 その他もくまなく調査。

 ちなみに青いヘルメットが親方で、もうお一方は元外壁塗装職人さん。

下からはわからない部分の屋根の状況を調査
全体を調査します。
地上から7mくらいです。

 一番被害の大きいところにブルーシートをかけていきます。

東側から見た様子
いきている瓦は組み直していきます。

 再利用できる瓦は組み直し、修繕していきます。軒が欠損し、野地板すらない部分は修復不能なのでブルーシート対応とします。

仮止めの様子 

 このあと防水テープにより、周りをガチガチに止めてきた写真は撮り忘れました。

軒の様子

 こちらのお宅は、隣地の境界に余裕がなく、ハシゴをほぼ垂直にかけ、人力で倒れないように引っ張りながら作業しました。
 破風板に、野地板を貼り付けビスで止め、風で飛ばないように固定しました。

ブルーシート張り2軒目

 続いて2軒目です。
こちらも築年数は40年は超えているようです。下から確認できるのは上部の中心部分のスレート瓦が剥がれているようです。

コロニアルが剥がれています。

 上に登って見ると、見るも無残に防水紙すらありません。こちらも、台風以前からコロニアルが飛ばされていたのではと推測。下地の板が見えていますが、踏んで見たらフワフワだったので、完全に踏み抜けますね。

 棟部分の板金が、やたら新しく気になって聞いたら、この夏に板金だけ直したそうです。屋根を直す予算まではなく、この台風でコロニアルがお隣さんの家を直撃し迷惑をかけてしまったそうです。

防水紙すらなく下地まで出ている様子

 ここのブルーシート張りを行なっていきます。

ストッパー

 地上部隊に作っておいてもらったストッパーを、コロニアルの隙間に差し込んでいきます。

ストッパーを差し込んだ様子 東側
ストッパーを差し込んだ様子 西側

 写真がありませんが、南側にもストッパーを装着し、そのストッパーを繋ぐように野地板を固定し、土台になる部分を作成します。

ブルーシートをかけた様子

 ブルーシートの内側にも、野地板が入っています。

固定方法を横から見た様子

 横から見ると、コロニアルに固定したストッパー、野地板(下地)、ブルーシート(野地板入り)という状況になっています。

 これで2軒目のブルーシート張りは終了です。

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ブルーシート張り3軒目

 3軒目も、築40年ほど。瓦が飛んだのではなく棟板金が飛んでしまった様子で、雨漏りしているとのことでした。

 現調後、6.3m分の必要な資材を地上班とともに作り、いざ施工。

ストッパー設置状況
ストッパー
野地板設置状況
近くで見るとこんな感じです。
ブルーシート張り状況
ブルーシート張り状況

3軒目は、直線的な施工だったので比較的早く施工完了です。

ブルーシート張り4軒目

 4軒目は、築30年ほどで1階のお部屋への雨漏りがあるとのことで、災害後すぐに大工さんが、シート貼りにきてくれたようですが、それでも止まらないようなので、依頼がありました。
 大工さんが処理をした場所が雨漏りの原因かの特定ができず、別の場所間かもしれないので、全体的にかぶせることにしました。

棟部分から施工をします
ストッパーに野地板を設置
棟側から見た様子
棟部分

屋根自体のブルーシートに被さるように、棟部分のブルーシートをかけて、雨の侵入を防ぎます。

つなぎ目などは防水テープ処理を行いました
破風板

 破風板は板金だったので、野地板を打ち付けず、防水テープで処理をしました。
 ここまでで17時になってしまいタイムアップ。

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まとめ

 とにかく、屋根に登れる人がいない!!
登れる現役世代は、元々の増税前の駆け込み需要で仕事がパンパンなので、動けるのはOBたちの印象。

 親方は、今回のボランティアではサポートする位置付けのつもりで行ったのですが、結果陣頭指揮をとることになってしまいました。

 被災している家の傾向を見る(佐倉市)と、築年数が高く、メンテナンスをしないでいた家が今回の台風で、一気にやられた印象でした。
同じくらいの築年数でも、メンテナンスを定期的に行われていたお宅は、被害なし。やはり、メンテナンスの大切さを考えさせられました。

 また、時間を作ってボランティアに参加したいと思います。

 そういえば、差し入れがRedBullだったのには吹いてしまった。

 翼を授ける=早よ登れ
 翼を授ける=天に召されよ

どちらの意味でもサディスティックだな。


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